加古川でオーダースーツの仕立てを中心に
装い全般の提供を通して
ステキな旦那様=ステ旦を増やしている
フェリーチェ銀座屋のおおやなるひこです
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よくスーツの原料の話で
Super120’sとかSuper150’sとか
聞きますが、
これっていったい何のことでしょう。
【SUPER 〇〇’sとは、ウールの原料の細さの単位】
SUPER 100’s (スーパー100)
SUPER 150’s (スーパー150)
スーツのオーダーをされたことがある方は
一度は聞いたことのある単位ではないでしょうか
これはウールのみに適用される
原料の細さを表した単位なんです
SUPER 100’s
SUPER 110’s
SUPER 120’s
SUPER 130’s
SUPER 140’s
SUPER 150’s
と10ずつ数字が増えて行き、
数字が増えて行けば行くほど
原料が細くなり、
一般的に価格が上がります
ここで一般的にという表現を用いたことに
ついては最後にご説明します
【糸の細さの単位と原料の細さの単位】
糸の細さの単位として一般的に
使われている単位は番手、デニール
と言うものがあります
SUPER 〇〇’s との違い
SUPER 〇〇’s は原料の細さ
番手・デニールは糸の細さ
糸は1本の原料をクルクル撚って作る場合も
ありますし(単糸)、2本の原料を撚って
糸を作る(双糸)場合もあります
ちなみに天然繊維の綿・麻・毛の
糸の細さは「番手」という単位で
表します
天然繊維の中でも絹(シルク)や
合成繊維のポリエステルやナイロンは
綿やウールよりも繊維がずっと細いので、
「番手」という単位は使わず
デニールという単位を使います
細かく説明すればきりがないので、
これ以上は差し控えますが
ポリエステルやナイロン素材を使う
事が多い、スポーツウェアやパンスト
などの業界は「デニール」という単位を使い
スーツのオーダーなど、ウールや綿を
使う業界は「番手」という単位を
糸の細さを表す単位として使います
とりあえず
デニールは数字が大きくなれば
糸が太くなり、
番手は数字が大きくなれば
糸が細くなる
ということだけでも覚えておけば大丈夫です
【スーツの原料に記載されている、番手とSUPER 〇〇’s はなに?】
スーパー’110s と 110番手というのは
全く別のものです
上記記載したように、スーパーは原料の細さが
下記ように変わっていく
ザ・ウールマークカンパニーが定義した
ウール独自の「原料の細さ」
SUPER ミクロン
SUPER80’s 19.5ミクロン
SUPER90’s 19.0ミクロン
SUPER100’s 18.5ミクロン
SUPER110’s 18.0ミクロン
SUPER120’s 17.5ミクロン
SUPER130’s 17.0ミクロン
SUPER140’s 16.5ミクロン
SUPER150’s 16.0ミクロン
SUPER160’s 15.5ミクロン
SUPER170’s 15.0ミクロン
SUPER180’s 14.5ミクロン
SUPER190’s 14.0ミクロン
SUPER200’s 13.5ミクロン
SUPER210’s 13.0ミクロン
つまりSUPER 100’sより、
SUPER 150’sの方が糸を構成している
原料である繊維が細いのです
一方番手という単位は
スーパーと違い、10ずつ
増えるのではなく
48番手
52番手
56番手
60番手
72番手
80番手
120番手
といった風に一律でない
単位で数字が増えていきます
引用:masukikabanshop
【スーツオーダー時の注意】
SUPER 〇〇’S の表記に潜む
落とし穴があります
上記説明だとSUPERの値が高ければ
高いほど良い原料、という風に思われがち
ですが、一概にはそうではないのです
SUPER表記はあくまでも原毛の段階での
表記であり、糸にしていく過程で強度を
増すために、縮めて糸を太くすることもあります
また、SUPER 100’sの原料がたとえ1%でも
含まれていれば、SUPER 100’sと
表記できてしまうのです
SUPER 表記があるのに、
かなり価格が安い生地があるのは
そのためです
そういう意味でスーツ業界において
「糸番手」が生地の質感を決める重要な
指標としてとらえられています
それを証明するかのように、
世界的生地ブランド「ゼニア」は
SUPER◯◯表示をしていません
※ゼニアの15milmil(原料15ミクロン、Super170’sクラス)
原料の良さの一つの指標として
SUPER ○○’sの数字見ることは
問題ありませんが、
糸番手の太さ、またSUPERや番手だけでない
数値に捉われない、高級な生地と
値段の安い生地の光沢や質感を見比べ
良し悪しの感覚を養うのも大切です♪
店員さんに、同じSUPER100’sでも
高い生地と安い生地を二つ出してもらい
ご自身の目で比べて確かめるのも
一つの良い手法でしょう
冒頭、SUPERの数字が上がると
一般的に価格が上がる
と述べたのもそういう理由なのです
要は原料の表記が良くても
安いものにはそれなりの
理由があると言うことです
是非参考にして頂き
今後のオーダーライフを
楽しんでくださいね♬
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